banbiwagon's Blog

一般社団法人バンビワゴンad+vent活動記録

理事長ブログ

猫を飼い始めてから半年。

猫も家に慣れ、大きな顔をして寝転がっている。

そんな10月。

仕事が終わり帰ろうと車に近寄ると、道路を渡ろうとしている小さな影に気が付いた。

大きさからして直感で子猫と気が付いた。

その渡ろうとしている道路は車の往来も多く、下り坂なのでスピードも速い。

工業地域でもあるので大型の車も通るし、住宅は半径二キロは無いので野良猫だろう。

自分が近づくことで野良猫を道路の反対側の藪の方に逃がそうと近づいていくと、子猫も私の存在に気づき近づいてきた。

そう、近づいてきた。

近づいてくる・・・そんな選択肢を考えていなかったので面喰ってしまったが、その後直ぐに気が付いた。

「もしかしたら、やっちまったんじゃなかろうか?」と。

近づいてきた子猫は弱々しくニャーニャー鳴きながら私の足に体を擦り付けている。

(これは野良猫でなく捨て猫か迷い猫かも知れないなぁ)などと考えてみたが、取り敢えず道路から離れたところまで抱えて逃がしてやれば良いかとそのタイミングでは考えていた。

しかしその子猫を抱き上げようと様子を見ると、脚をかばう様に引きずっている。

更に見ると右の前足が不自然に曲がっている。

(ああ、脚の骨が折れているな)

車に跳ねられたのか、どうかしたのか分からないが、その右足をかばう様に歩きながら体を擦り付ける。

こんな怪我をした子猫を道路から離れた藪に離して大丈夫なのか?

連れて帰って取り敢えず動物病院に連れて行った方が良いのか?

しかしそんな事をすれば面倒な事この上ないし、また叱られる事になる。

そんな事を考えながら立ち尽くし、子猫を見ていると脚以外の様子がおかしい事にも気が付いた。

あるはずの右目が無いのだ。

右足が折れて、右目が無い、推定4ヶ月ほどの子猫が足元に体を擦り付け、ニャーニャー鳴いている。

往来の多い幹線道路沿い、時刻は夕闇迫る18:00。

立ち尽くす中年男一人、足元にはクリーム色をした子猫が一匹。

さぁ、どうすれば良いのだろうか?

これが「途方に暮れる」と言うやつなのだろう。

私は全身全霊を懸けて途方に暮れた。

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